Tuesday 26 February 2008

CATWALK

訂正:中国製ギョーザ事件

訂正:
このときのCCTV9の報道は、徳島県で見つかった農薬入中国製冷凍食品について県知事が
「今回のものは、一連の中国製餃子とは関連がない」と言ったことを、中国では「毒の混入は中国国内ではない」と一時報道が下火になっていたものを大々的に報道し始めたようでネットは大炎上だそうです。
「日本は謝罪せよ」
「日本は今年の分の餃子は全部保障として買い取るべき」
「世論の逆風にも負けず真実を発言した知事は賞賛に値する」
なんて具合らしいです。

徳島とCCTVが報道したので、あれって思っていたけど私の早合点でした。それにしても基本的な中国の姿勢は変わないようですね。

Tuesday 19 February 2008

中国製ギョーザ事件、中国側と日本側のメディア戦略の違い

今、 カイロに滞在している。ホテルのTVは衛星放送が受信できヨーロッパのチャンネルに加えて、CCTVという中国の英語放送も受信できる。たまたま、ニュー スを観ていたら、ギョウザへの毒物混入のトピックがあり、中国側の言い分は日本国内での販売店で混入されたと伝えている。

これには驚いた(呆れたといったほうが正確だろう)。下記ニュースによると混入された農薬は禁止されているが現在でも広範に中国国内で使用されてい ることと、使用された不純物の含まれている有機リン系殺虫剤「メタミドホス」の成分から中国国内でギョウーザへ混入した可能性が高いと科警研断定は分析し ている。

事実関係は今後の調査で明らかになるだろうが、要はこのようなことを全世界へ向けて英語放送というメディアを利用して中国国内ではなく日本国内で混入したと主張していることだ。
CCTV-9の記事:
http://www.cctv.com/english/20080215/101233.shtml

生産過程と輸送過程を現在調査中であると前置きし、中国側は両国間での密な情報交換を要請している。Quality & Quarantine Authorityは今回の農薬混入は食品安全の問題ではなく個別の問題だとコメントしている。また、真相を早急に追求するため両国による調査委員会の設 置を言及している。さらに長期的に共同で食品の安全性に両国で取り組むべきだと主張しつつ、今回の農薬入りギョウーザについては日本側から提供されたサン プルから毒物は検出されなかったとし、生産した工場を日本側が検証した際、異常はなかったと伝えている。
この記事、フランス語とスペイン語もあるようだ。

この記事を読んで、再度驚いた(呆れた)。目には目を歯には歯を、ではないが、メディア戦略も最低限迎撃をしておく必要があるのではないだろうか。まあ、釘を刺しておかないとさらにエスカレートする気がする。

日本もNHK World(確か2チャンネルあった、どちらが英語放送かも)という海外向けの放送があるが対象は邦人を主にしている。メディアでは完全に負けていると私は感じる。日本政府も日本のことをはっきりと英語で伝えるようなメディアを持つべきではないだろうか。

カイロではNHKも見られないことはないが、プログラムに時間制限があり24時間ではないし、1チャンネルだけだ。このホテルでは一瞬観られたがそ の後は観ることができないし、観られたのも日本語放送だった。他方、CCTVはBBC Worldなどと同様24時間放送している。

今回のこの中国側放送だけを聴いている人は、あーそうなのかと納得してしまうだろうが、日本側が主張しなければそのまま受け止められてしまう可能性が高い。諸外国のメディアはその辺のことは見通していると思うが大衆はそうではないことが多々ある。

はっきりと外国人向けに英語で日本のことを伝えるようにすべきだ。日本語放送は邦人向け、英語放送は外国人向けにプログラムを組みなおす必要があるのではないだろうか。それから、衛星放送をもっと積極的に活用すべきではないだろうか。
参照ニュース:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080216-00000018-mai-soci

<中国製ギョーザ>メタミドホスに不純物 農薬と科警研断定
2月16日2時36分配信 毎日新聞
中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、千葉、兵庫両県で被害の出たギョーザから検出された有機リン系殺虫剤「メタミドホス」について警察庁科学警 察研究所が詳しい成分分析を行ったところ、不純物が含まれていることなどの特徴から、混入していたのは農薬として使用されるメタミドホスと断定した。中国 でも使用は禁止されているが、現在も農薬として広範に流通していることから、中国国内で混入された疑いがさらに強まった。

メタミドホスは日本では試薬として研究機関などに保管されているが、純度が99%以上で成分分析をしても不純物などは検出されない。一方、農薬と して使われるメタミドホスは通常不純物が含まれているため、検出されたメタミドホスは農薬として使われるものであることが分かった。

科警研は、両県で検出されたメタミドホスが同一かどうかについても分析を続けている。しかしメタミドホスは成分の劣化が激しい特徴があることなどから、同一かどうかの鑑定は難航している。

一方、中国国家品質監督検査検疫総局の魏伝忠副総局長は13日、「生産から輸出までに異常はなく、人為的な破壊の可能性は存在しない」と述べている。【遠山和彦】

エジプト流ホテルでのインターネット接続

カ イロ滞在、第2週目からザマレックのフラメンコホテルに宿泊している。このホテル、インターネットが無料ということだったのでこれは便利だと思っていた が、私の部屋からアクセスポイントがほとんど見えない。なんだ、また、エジプト流かとほおっておいたら、夜になったら隣近所の無線が飛んできるではない か、物は試しとアクセスしたら繋がるではないか。

あはは。

数日後、フラメンコホテルからインターネット接続は一日50LE課金しますと、突然(エジプトはいつもそうだ)レセプションで言われた。私の部屋は関係ないよ、といったら、レセプションは部屋番号を確認し、にやっと笑っていた。あいつら、繋がらないのを知っていたのだな。
益々正面向いて付き合うのは止めると心に決めた。