Sunday 22 April 2012

東五反田の内閣法制局長官公邸跡地

東五反田の「池田山」に位置する「ザ・パークハウス 池田山」という共同住宅が分譲販売されている。品川から目黒にかけて連なる五つの丘を俗に城南五山というが、池田山はその中の一つだ。

物件概要
http://www.mecsumai.com/tph-ikedayama/outline/index.html

さて、このような瀟洒な住宅地に全26戸のマンション開発ができる土地の従前はどのような利用がされていたのかということに関心が向く。この土地は「内閣法制局長官公邸跡地」である。都心には下記のように行政官のトップの公邸がいくつもある。

1.最高裁判所長官公邸(新宿区若宮町20。築81年の和風大邸宅)
2.参議院副議長公邸(港区麻布永坂町25)内井昭蔵の設計。
3.衆議院副議長公邸(港区赤坂8-11-46。山王病院と乃木神社の間)
4.内閣法制局長官公邸(品川区東五反田5-18。小泉首相が仮公邸として使用。今は集会施設)
5.参議院事務総長公邸(上記・内閣法制局長官公邸の東隣。こちらも豪奢)
6.衆議院事務総長公邸(千代田区一番町22。女子学院高校の東隣)
7.宮内庁侍従長公邸(千代田区三番町2-5。千鳥ヶ淵戦没者墓苑の北隣)
8.宮内庁長官公邸(上記・侍従長公邸の西隣)
9.検事総長公邸(港区元麻布1-14。西町インターナショナルスクール南隣。今は空家)

法的には、国家公務員宿舎法により公邸が設置でき、その方法は、購入、交換、寄付、転用及び借受の方法による。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S24/S24HO117.html

第十条  公邸は、次に掲げる職員のために予算の範囲内で設置し、無料で貸与する。
一  衆議院議長及び衆議院副議長
二  参議院議長及び参議院副議長
三  内閣総理大臣及び国務大臣
四  最高裁判所裁判官
五  会計検査院長
六  人事院総裁
七  国立国会図書館長
七の二  衆議院事務総長及び参議院事務総長
七の三  衆議院法制局長及び参議院法制局長
八  宮内庁長官及び侍従長
九  検事総長
十  内閣法制局長官
十一  在外公館の長

こ の「内閣法制局長官公邸」は、総理大臣公邸の建て直しの際、小泉首相(当時)が2002年8月から2005年4月まで一時首相公邸として使ったことがあ り、そのとき「総理公邸より官僚の公邸の方が上なのかなぁ」とつぶやいたといわれるほどの豪邸だった。その後は各省庁が利用可能な「五反田共用会議所」という位置づけだったようだ。内閣法制局長官公邸

このような逸話がある内閣法制局長官公邸は1997年に11億円をかけて建て替えられたが、小泉元首相が2年余り仮公邸として使用した以外は住人がいなかったようだ。2008年度には内閣法制局から財務省に移管され、一般競争入札により売却された。

庶民には理解できない11億円をかけて建設された公邸が10年程度で売却とはね。解体は買主の判断なのだろうが、財政再建の名のもとに売却されたようだ。周辺の地価は坪単価で500-600万円で取引されている、落札したのは三菱地所。

敷地面積1465平米、鉄筋コンクリート2階建の延べ床面積1554平米から推計すると、建築単価は234万円/坪、坪単価600万円で土地評価額は26.6億円となる。

小泉前首相が暮らした仮公邸を売却へ 約30億円か
http://unkar.org/r/newsplus/1189688484

内閣法制局長官公邸跡地
http://miyaneta.exblog.jp/7441326/

http://news.livedoor.com/article/detail/4821829/
ワイドショー通信簿】TV初公開「旧法制局長官公邸」の呆れるほどの豪華さ.2010年06月11日14時59分 / 提供:J-CASTテレビウォッチ
.スーパーモーニング

全文抜粋

はじめて取り上げてから苦節8年。数回の門前払いを食ったのち、番組は東京・五反田の旧内閣法制局長官公邸の内部に潜入、独占初公開した。この「白亜の殿 堂」は豪華すぎると評判で、小泉元首相が首相公邸工事の際に一時住み、「首相公邸より官僚公邸のほうが上なのか」とぼやいたといういわくつきの建物であ る。

金扉エレベーター、大理石トイレ、ジェットバス
ついに禁断の扉を開けたれば、広々とした吹き抜けがお出迎え。エレベーターは金扉。大理石を張り巡らしたトイレ。「会議室」の脇には、配膳用エレベーター と冷蔵庫。「会議」という名の宴会用の部屋では!? 私邸部分にはジェットバスに、天窓トイレ、充実のキッチン。地下に行けば、「カラオケルーム」と疑わ れる防音扉と防音壁完備のナゾの「倉庫」。広大な書庫。駐車場は11台分――。

そもそも、なんでこんな至れり尽くせりの公邸が必要だったのか。「(法制局長官は)そんなに接待が多いんですか」と赤江珠緒キャスター。「実態は内輪の宴会のようなものでは」と取材した玉川徹リポーター。

「いやあ、いままで入れなかった理由がよくわかりました」
小木逸平アナが呆れ気味に言うと、コメンテイターも「(官僚は)絶対に見せたくないね」「見せられない」などと口をそろえた。

ボンド柳生

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